名峰・富士山は約10万年前から噴火を繰り返して現在の姿となりました。なかでも、約1万年前の噴火では、「三島溶岩」と呼ばれている溶岩が約40kmも流れ下り、愛鷹山と箱根山の間の谷を埋め尽くし、長泉町、清水町、三島市までたどり着きました。
この地域の大地をつくり出した溶岩流の末端では、独特の地形が見られるだけでなく、溶岩のすき間を流れてきた富士山の雨水、雪解け水がこんこんと湧き出しており、市民や観光客に憩いの場を提供しています。
-
- 1
- Rakujuen Park
三島溶岩流がつくった台地や湧水を巧みに利用した自然あふれる公園。新幹線の駅のすぐ近くで、パワフルな火山活動の痕跡を体感できる貴重な場所です。
related site
-
- 2
- Genbeigawa River
楽寿園の小浜池の湧水を源流として、流域の灌漑用に開削された用水。冷たい湧水は1.5km下流の温水池で温められてから田んぼに配水されています。
related site
-
- 3
- Mishima Taisha Shrine
伊豆諸島の火山神を鎮める伊豆一宮として古くから崇拝されています。富士山の溶岩と泥流の石が玉垣などに使われています。
-
- 4
- Shirataki Park
溶岩流の末端から地下水が途切れることなく湧いています。かつては水量が多く、滝のようだったことから「白滝」の名前がつきました。
related site
-
- 5
- Kakitagawa River
清水町の中心部を南北に流れる全長1.2kmの日本で最も短い一級河川。水温は年間を通して15度と安定していて、可憐な水中花・ミシマバイカモが咲いています。
-
- 6
- Sakaigawa / Kiyozumi Green Area, Maruike Pond
三島溶岩の側端にかかる滝。中では約8mもの溶岩樹型を見ることができます。春の桜と滝、富士山をバックにした絶好の撮影スポットです。
-
- 7
- Ayutsubo Falls
地域住民、NPO、行政などの協働により整備された親水公園。市街地にありながらこんこんと水が湧き出ており、カワセミ、トンボなど水辺の生態系が維持されています。
-
- 8
- Warikodukainari Shrine
溶岩流のなかにはときどき「溶岩塚」と呼ばれるお餅のような丘ができます。この塚の上にできた神社で、溶岩の割れ目から狐が飛び出したという逸話も。